スキンケア

【医師監修】アゼライン酸のおすすめは?クリーム・美容液の人気商品を紹介【2025年最新版】

近年注目を集めているアゼライン酸。海外では医薬品としてニキビや酒さの治療に使われています。名前は聞いたことがあっても、「実際どんな成分なの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。

最近では、ロート製薬のクリームタイプや韓国コスメの美容液など、さまざまな種類が登場しています。自分の肌に合うものを選ぶのはなかなか難しいですよね。

そこで今回は医師監修のもと、失敗しないアゼライン酸化粧品の選び方をご紹介します。アゼライン酸の特徴もちろん、刺激を感じやすい肌の人や初心者におすすめの商品も紹介するので、最後までチェックしてください!

監修・ガイド
木村香菜先生

健診クリニックにて女性向けの人間ドックや健康診断の診察・生活習慣指導を担当。また、放射線治療医としてがん治療にも携わっています。医師の視点から皆さまの美容と健康をサポートいたします。

Nene

Mignonの管理人。プチプラからデパコスまで多くのコスメを使用してきました。コスメコンシェルジュ・化粧品検定1級を取得。最近はスキンケアについて勉強中です。リアルな使用感を伝えるのが得意♪

アゼライン酸とは?

アゼライン酸の成分について

アゼライン酸は、小麦やライ麦などの穀物に含まれる成分のこと。肌への副作用が少なく、海外ではニキビや酒さの治療薬として使用されています。日本では厚生労働省から未承認のため、医薬品ではなく「化粧品」の位置付けになります。

木村先生

海外では30年以上にわたりニキビや酒さの治療薬として使用され、世界80カ国以上で承認されています。しかし、日本では医薬品として認められていないため、妊娠中や授乳中の人は医師に相談するよう推奨されています。

アゼライン酸は皮脂のバランスを整える作用があるため、毛穴ケアやニキビの改善をサポートする成分として注目されています。海外では酒さによる赤みや炎症を抑える治療に使われおり、透明感のある明るい印象の肌*へ導きます。

Nene

アゼライン酸は、もともと美白目的として開発が始まりました。そのため、ニキビや酒さに加えて美白効果* も期待されています。また、ほかのニキビ治療薬と比べて刺激や乾燥など副作用が少ない点もポイントです。

*¹ メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ

酒さ(しゅさ)とは?

酒さは、顔に赤みやほてり、ブツブツ、毛細血管の拡張が現れる慢性的な皮膚疾患です。原因ははっきりしていませんが、紫外線・ストレス・飲酒・刺激の強い化粧品などが悪化の要因とされています。

初心者さんはロート製薬がおすすめ!

ロート製薬のアゼライン酸クリーム

初めてアゼライン酸を使うなら、ロート製薬のクリームがおすすめです。アゼライン酸は粉状の成分で、化粧品に均一に配合するのは難しいとされています。ロート製薬はアゼライン酸を安定的に配合する技術を開発し、特許を取得しました。

「DRX AZA クリア」は、皮膚科や美容クリニック等の医療機関専売品です。毛穴の詰まりに着目しており、高濃度のアゼライン酸が配合されています。しっとりとしたクリームタイプで、価格はクリニックによって異なりますが2,000円前後で購入可能です。

Nene

私の母親も肌の赤みが気になっていたので、AZAクリアを試してもらいました。クリニックの取り扱いのため信頼感があり、現在も気に入って使用しています。刺激を感じる人もいるので医師の指示に従い使用してくださいね。

ダーマセプト RX AZA セラム」は、ロート製薬の公式ショップで購入できる製品です。クリニックに出向かなくても購入できますが、価格は5,000円程度と高めです。クリニック専売品と全成分は同じ一方で、アゼライン酸の詳しい濃度*は非公開でした。

*公式サイトでは高濃度と記載あり

アゼライン酸は何パーセントがいい?

木村先生

アゼライン酸は15%以上の濃度でないと十分な効果が期待できないとされています。特に20%濃度では、研究や論文でも高い効果が確認されており、ニキビや赤ら顔の改善に有用です。さらに、保険適用の薬と比べると皮膚への刺激が少ないので長期使用にも適しています。

乾燥肌の人はクリームタイプを選ぼう

クリームタイプのアゼライン酸

アゼライン酸は単体だと水に溶けにくいですが、油分があると安定しやすくなります。クリームタイプは油分を多く含むため、肌にスムーズになじむメリットも。さらに、アゼライン酸は濃度が高いと乾燥しやすいので、保湿成分を組み合わせるとピリピリ感を軽減できます。

SISIブランドのスマートアクティベーターは純度100%アゼライン酸に加えて、保湿成分である「シカ」や肌荒れの予防としても評価の高い成分「グリチルリチン酸」を配合しています。乳液のようなテクスチャで伸びもよく、テカリが気になるメンズにもおすすめです。

KisoCareのバランシングクリームは、純アゼライン酸を15%または20%配合した2種類から選べます。保湿力の高いスクワランやヒアルロン酸配合で、刺激を感じやすい肌の人にも使いやすいでしょう。公式では15%からの使用を推奨しています。

NIKIPITAのアゼフィットスポッツは、アゼライン酸を20%配合した日本製の製品。角質軟化作用のあるサリチル酸配合で、なめらかな肌へ導きます。攻めと守りのバランスの取れたクリームです。

HiCAのAZAリペアクリームは、アゼライン酸10%配合かつ、次世代のレチノールと呼ばれるバクチオール配合。水分と皮脂のコンディションを整えるので、小鼻など部分的な使用にもおすすめです。

Nene

私のおすすめは、D+MeCareのAZELEST CREAM。アゼライン酸誘導体美容クリームで、通常のアゼライン酸クリームより穏やかな使い心地です。刺激が心配な人は、ぜひ試してくださいね。

アゼライン酸の副作用は?

木村先生

アゼライン酸は、赤み・ピリピリ感・乾燥・痒みなどが生じることがあります。しかし、多くの場合は1〜2週間で落ち着きます。症状が強く出たり悪化した場合は、医療機関へ相談するようにしましょう。

韓国コスメも充実!美容液や化粧水も取り入れて

アゼライン酸美容液とパック

アゼライン酸配合の化粧品は、美容液・化粧水・パックなどさまざまなアイテムが販売されています。しかし、美容液や化粧水はクリームタイプに比べて敏感に感じる人もいるため、濃度や口コミをよくチェックしてくださいね。

木村先生

アゼライン酸は韓国コスメでも多く販売されており、手軽に試せる製品が豊富です。海外製品が全て危険というわけではありませんが、高濃度のものは刺激が強い場合があるので注意が必要です。

ANUAのアゼライン酸15インテンスカーミングセラムは、美容液のなかでも人気の高い商品。純アゼライン酸15%配合で、テカリを抑えたフラットな肌に仕上げます。さっぱりとしたテクスチャでベタつき感も少なく、オイリー肌の人にも使いやすいアイテムです。

コスデハバのアゼライン酸10%セラムは、しっとりとしたテクスチャの美容液。肌質問わず使いすく、刺激が少ない点もポイントです。公式では、ニキビやテカリの気になる部分に直接塗ると効果が期待できると記載されています。

KisoCareのバランシングエッセンスは、アゼライン酸誘導体を配合しています。刺激は控えめで、全顔の使用にもおすすめです。保湿成分であるヒアルロン酸をはじめ、肌のバランスを整えるナイアシンアミド配合。ゆらぎやすい肌の人にも使いやすいでしょう。

Nene

化粧水ならTOUT VERTのバランシングGAローションも人気です。肌がザラつく人やメンズにも使いやすいでしょう。シートマスクならMilk Touchのデイリースペシャルマスクをチェック。大切な日の集中ケアとしても活躍します!

ネイチャーリパブリックのアゼペアシリーズは、化粧水・美容液・パックなど日常使いしやすいアイテムがそろっています。韓国の肌管理*から発想を得た人気シリーズで、日本人の肌を考慮して開発されました。アゼライン酸の濃度も低いので、毎日にスキンケアに取り入れやすいでしょう。

*うるおいケアのこと

レチノールと併用はできる?

レチノールは、ハリや弾力を与える成分として注目を集めています。基本的にアゼライン酸と併用しても問題ないですが、どちらも高濃度の商品には注意が必要です。特に、レチノールは肌の生まれ変わりをサポートするので、肌が慣れるまでは敏感になることも。刺激を感じやすい肌の人は分けて使ったほうがよいでしょう。

Nene

アゼライン酸は乾燥しやすいため、ナイアシンアミド・ヒアルロン酸・セラミドといった保湿成分と相性がいいといえます。クリームタイプは保湿力が高いので乾燥肌の人にもおすすめです。

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